2024年02月16日
2024(令和6)年 第6週
(2月5日~2月11日)
~インフルエンザ~
咳エチケット、手洗い、マスクの着用が重要
【定点把握感染症】
「インフルエンザ 高水準で続く」
第6週の小児科・眼科定点疾患の報告数の総計は 2,630例であり、前週比 5.4%減であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、咽頭結膜熱、手足口病、RSウイルス感染症の順で、上位5疾患の定点あたり報告数はそれぞれ 7.28、4.28、0.52、0.42、0.34である。
感染性胃腸炎は前週比 12%減の1,442例で、南河内11.69、堺市9.00、三島8.18、大阪市北部7.93、中河内7.70であった。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は4%増の848例で、大阪市南部6.67、堺市5.47、北河内5.32である。
咽頭結膜熱は34%増の102例で、南河内0.94、北河内0.84、泉州0.76であった。
手足口病は25%減の83例で、泉州1.19、三島0.71、大阪市南部0.56である。
RSウイルス感染症は31%増の68例で、南河内0.69、堺市0.63、大阪市北部0.57であった。
インフルエンザは7例増の9,076例で定点あたり報告数は29.56である。
大阪市西部43.07、南河内42.21、堺市34.17、泉州33.32、大阪市北部32.20であった。
7ブロックで警報レベル30を超えていた。
10歳代で報告数が減少していた。
新型コロナウイルス感染症は16%減の2,400例で定点あたり報告数は7.82である。
南河内12.17、北河内9.07、堺市9.00、大阪市北部7.95、大阪市南部7.48であった。
全ブロックで減少した。
全報告数は2023年45週以来初めて減少したが、70歳以上の年齢層では報告数が増加した。
~侵襲性髄膜炎菌感染症~
大阪府では、毎年2-4例の報告があります。
【全数把握感染症】
「侵襲性髄膜炎菌感染症」
侵襲性髄膜炎菌感染症は、髄膜炎菌(Neisseriameningitidis)による侵襲性の感染症である。
潜伏期は通常2~10日で、髄膜炎例では頭痛、発熱、髄膜刺激症状、痙攣、意識障害を示し、敗血症例では発熱、悪寒、ショック、播種性血管内凝固症候群(DIC)を呈する。
髄膜炎ベルト(meningitis belt)とよばれるアフリカ中央部で発生が多く、日本では、学生寮等で集団発生の報告がある。
治療には、ペニシリン系抗菌薬と第三世代セフェム系抗菌薬が有効である。
患者との接触者には、緊急に、リファンピシンの予防投与が行われる。
日本では、2015年より、4価髄膜炎菌(血清型A、C、Y、W-135)ワクチンの任意接種が開始されている。
侵襲性髄膜炎菌感染症について(厚生労働省)
髄膜炎菌性髄膜炎とは(国立感染症研究所)
【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和6年2月15日更新)