2023年09月22日
2023(令和5)年 第37週
(9月11日~9月17日)
~インフルエンザ~
咳エチケット、手洗い、マスクの着用、ワクチン接種が重要
【定点把握感染症】
「インフルエンザ 増加続く」
第37週の小児科・眼科定点疾患の報告数の総計は2,246例であり、前週比2.2%増であった。
定点あたり報告数の第1位は咽頭結膜熱で以下、感染性胃腸炎、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、流行性角結膜炎、ヘルパンギーナの順で、定点あたり報告数はそれぞれ4.09、2.83、2.78、0.96、0.43である。
咽頭結膜熱は前週比4%増の802例で、北河内5.28、中河内5.21、堺市5.16、大阪市北部4.36、大阪市南部4.22であった。
感染性胃腸炎は5%減の554例で、南河内3.88、大阪市南部3.44、堺市3.37である。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は9%増の544例で、北河内4.44、大阪市西部3.80、大阪市南部3.61であった。
流行性角結膜炎は19%増の50例で、大阪市北部2.20、堺市1.60、中河内1.20である。
ヘルパンギーナは10%減の85例で、中河内1.53、大阪市北部0.50、大阪市南部・三島・南河内0.44であった。
インフルエンザは16%増の1,384例で、定点あたり報告数は4.54である。
大阪市西部9.20、豊能5.76、堺市5.14、泉州4.85、三島4.69であった。
新型コロナウイルス感染症は11%減の3,961例で、定点あたり報告数は12.99である。
北河内17.34、堺市16.83、泉州16.62、南河内13.63、中河内11.80であった。
年齢別では、10歳から19歳のみ前週より増加している。
【全数把握感染症】
~ デング熱 ~
海外に渡航される方は、蚊に刺されないように、服装に注意し、虫よけ剤を使うなどしましょう
デング熱は、ネッタイシマカやヒトスジシマカなどの蚊によって媒介されるデングウイルスの感染症である。
比較的軽症型のデング熱と、重症型のデング出血熱がある。
熱帯・亜熱帯地域、特に東南アジア、南アジア、中南米、カリブ海諸国、アフリカで見られ、全世界で年間約1億人がデング熱を発症する。
海外渡航で感染し国内で発症する例(輸入症例)が増加しつつあり、2023年8月には全国で31例の輸入例の報告があり、そのうち タイ5例、インド・マレーシアそれぞれ4例であった。
2014年の夏季には輸入症例により持ち込まれたと考えられるウイルスにより、150例以上の国内流行が発生した。
2019年にも、3例の国内発生の報告があった。
感染すると、3~7日程度の潜伏期間の後、38~40℃の急激な発熱を発症し、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛が出現する。
2~7日で解熱し、解熱とともに発疹が現れることがある。
日本の輸入デング熱症例の動向について
デング熱とは(国立感染症研究所)
【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和5年9月21日更新)