2024年02月02日

2024(令和6)年 第4週
(1月22日~1月28日)

~インフルエンザ~
咳エチケット、手洗い、マスクの着用が重要

【定点把握感染症】
「インフルエンザ 引き続き増加」
 第4週の小児科・眼科定点疾患の報告数の総計は2,640例であり、前週比6.9%増であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、手足口病、咽頭結膜熱、RSウイルス感染症の順で、定点あたり報告数はそれぞれ7.81、3.85、0.52、0.51、0.27である。
 感染性胃腸炎は前週比8%増の1,539例で、南河内13.56、堺市9.89、三島・中河内9.00、北河内8.72であった。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は6%増の758例で、北河内5.60、泉州5.10、堺市4.58である。
 手足口病は24%増の102例で、大阪市北部0.93、堺市0.74、泉州0.71であった。
 咽頭結膜熱は15%減の100例で、南河内1.13、泉州0.86、北河内0.64である。
 RSウイルス感染症は83%増の53例で、泉州0.52、北河内0.48、南河内0.38であった。

 インフルエンザは24%増の7,286例で、定点あたり報告数は23.81である。
泉州36.32、南河内34.92、大阪市西部31.33、堺市28.93、北河内25.51である。
3ブロックは警報レベル30を超えていた。
B型が増えてきている。
 新型コロナウイルス感染症は12%増の2,718例で、定点あたり報告数は8.88と11週連続して増加していた。
北河内11.59、堺市11.00、南河内10.83、大阪市北部8.85、泉州8.82である。
2024年第1週以降、入院サーベイランスにおける基幹定点医療機関からの報告数は462名で、そのうち70歳以上が68%を占めている。

~劇症型溶血性レンサ球菌感染症~
 国内では、毎年400-500例報告されており、致死率の高い感染症である

【全数把握感染症】
「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」
 劇症型溶血性レンサ球菌感染症は、主にA群溶血性レンサ球菌(Streptococcus pyogenes)による感染症である。
国内では、毎年400-500例報告されており、約30%が死亡している。
極めて致死率の高い感染症である。
病状の進行が非常に急激かつ劇的で、発病後数十時間以内には軟部組織壊死、急性腎不全、成人型呼吸窮迫症候群、播種性血管内凝固症候群、多臓器不全を引き起こし、ショック状態から死に至ることがある。
治療は、ペニシリン等の抗菌薬の投与と壊死に陥った軟部組織の切除が必要である。
大阪府における2023年の報告数は過去10年で2番目に高かった。

劇症型溶血性レンサ球菌感染症(大阪府感染症情報センター)
劇症型溶血性レンサ球菌感染症とは(国立感染症研究所)

【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和6年2月1日更新)