2024年03月01日

2024(令和6)年 第8週
(2月19日~2月25日)

~RSウイルス感染症~
咳エチケット、手洗いが重要

【定点把握感染症】
「RSウイルス感染症 増加」
 第8週の小児科・眼科定点疾患の報告数の総計は2,114例であり、前週比1.1%増であった。
定点あたり報告数の第1位は感染性胃腸炎で以下、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、RSウイルス感染症、手足口病、咽頭結膜熱の順で、定点あたり報告数はそれぞれ5.65、3.02、0.66、0.56、0.36である。
 感染性胃腸炎は前週比4%減の1,118例で、三島8.12、南河内7.81、北河内7.16、大阪市北部6.57、堺市5.95であった。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は5%増の597例で、堺市4.63、北河内4.44、泉州3.29である。
 RSウイルス感染症は75%増の131例で、南河内1.44、大阪市北部1.21、北河内1.12であった。
 手足口病は4%増の111例で、泉州2.19、大阪市北部1.00、大阪市南部0.94である。
 咽頭結膜熱は15%減の71例で、泉州0.71、大阪市北部・北河内0.64であった。

 インフルエンザは37%減の4,117例で、定点あたり報告数は13.41である。
南河内20.08、大阪市西部19.40、大阪市北部16.20、堺市15.86、北河内14.90である。
先週に引き続き全ブロックで減少した。
国内ではB型ビクトリア系統が多く検出されている。
 新型コロナウイルス感染症は21%減の1,540例で定点あたり報告数は5.02である。
大阪市北部6.80、南河内6.29、北河内5.68、大阪市南部5.63、堺市5.41であった。3週連続で減少した。

~侵襲性肺炎球菌感染症~
大阪府では、コロナ禍前の2019年までは毎年250例以上の報告がありました

【全数把握感染症】
「侵襲性肺炎球菌感染症」
 侵襲性肺炎球菌感染症は、感染症法上、肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae) による感染症のうち、この菌が髄液又は血液等の無菌部位から検出された感染症のことをいう。
髄膜炎、菌血症を伴う肺炎、敗血症などが特に問題とされており、小児および高齢者を中心に患者報告がある。
抗菌薬が有効であるが、近年薬剤耐性菌も多く報告されている。
侵襲性肺炎球菌感染症の予防にはワクチンの接種が有効である。
小児および高齢者への定期接種が実施されており、また、64歳以下で肺炎球菌による重症化の危険性が高い人への接種が重要である。

侵襲性肺炎球菌感染症(大阪府感染症情報センター)
肺炎球菌感染症(高齢者)(厚生労働省)
肺炎球菌感染症(高齢者)(国立感染症研究所

【大阪府感染症情報センターより参照】
(令和6年2月29日更新)